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私自身この「食事情」に関わり20年以上が経ちます。初めは様々なジャンルの料理を考案することに没頭し、料理研究家としてデビューしたのち、約１万人の生徒にその全てを教えていきました。

その中でたまに撮影会社やテレビ局から声がかかり、そこで初めて一般の料理とは全く違う「広告料理」というジャンルに出逢いました。美味しく魅せるという意味では同じですが、頭の中で想像している画と実際の料理を目にした時の差に驚き、更に頭の中の画をどのように現実化していくかという事にどんどん没頭していき、気がつくと、多くの時間をこの広告料理に費やしていました。私たちが携わった料理画像や映像が、全国のスーパーやコンビニエンスストアで並んでいたり流れていたりする光景を見て、多くの人たちに料理の美味しさや魅力を届けていると感じると共に、とても幸せな気持ちになります。料理の見せ方、演出の研究や手法を、いつも私自身探っています。

時代はどんどんデジタル化していきますが、料理だけはその素材の持つ力を、実物の食材や商材を使ってどう表現していくかが、本当の美味しさの演出なんだと思っています。そのようなクライアントや代理店の意向と想いを、私たちが実現していけるよう、常に努力していきたいと思っております。

美味しさをかたちに。